企業解剖アサヒグループ食品

同じL-テアニン200mgで、プライベートブランドのほうが1.5倍高い。アサヒのネナイトを薬剤師が届出番号ごとに解剖する

PRこの記事には商品へのアフィリエイトリンクを含みます。掲載は薬剤師が成分と一次資料で選んだもので、報酬の有無で評価や順位を変えていません。
✓一次資料の照合済み機能性表示食品の届出情報とメーカー・販売者の公式情報で照合(2026-09-25)
まず結論
  • ネナイト(届出B306)は1日4粒でL-テアニン200mg。90日分で買うと1日あたり約58円で、7日分だと約93円。同じ商品で1.6倍の差がつく。
  • 同じL-テアニン200mg・同じ4粒のイオン トップバリュ(届出G345)は1日あたり約91円。プライベートブランドのほうが高かった。
  • そのかわりG345の届出表示は睡眠とストレスの2つ。B306は睡眠だけ。同じ成分量でも届出の文は商品ごとに違う。

アサヒグループ食品は睡眠の「ネナイト」とサプリメントの「ディアナチュラ」を持つ会社で、どちらもドラッグストアの定番棚に並んでいる。機能性表示食品なので、開くべき一次資料は届出情報になる。

この会社を解剖して出てきたのは、成分の話より【同じ成分・同じ量でも、届出は商品ごとに別で、価格も別】という構造だった。そしてその構造を確かめると、プライベートブランドのほうが高いという、直感と逆の結果が出てくる。

1ネナイトの届出表示と、関与成分の量

ネナイトの届出番号はB306、機能性関与成分はL-テアニン200mg、1日摂取目安量は4粒。届出表示はこうなっている。

本品にはL-テアニンが含まれます。L-テアニンには、睡眠の質を高めること(起床時の疲労感や眠気を軽減すること)が報告されています。

読むべきは括弧の中だ。【起床時の疲労感や眠気を軽減すること】が、この届出における「睡眠の質を高める」の中身になる。寝つきが良くなるとは書いていない。寝つきに効いてほしい人が選ぶと、届出の範囲とずれる。L-テアニンそのものの見方はL-テアニンの成分ページにまとめてある。

2同じ商品でも、買う容量で1日単価が1.6倍変わる

希望小売価格(税込)で並べるとこうなる。1日4粒なので、粒数を4で割れば日数になる。

内容量価格(税込)日数1日あたり
28粒648円7日約93円
120粒2,052円30日約68円
240粒3,564円60日約59円
360粒5,184円90日約58円

7日分と90日分で1日あたり約1.6倍の差になる。試してから決めたい気持ちは分かるが、L-テアニンの届出は「起床時の疲労感や眠気」を見るものなので、1週間で判断できるとも限らない。7日分は入口として割り切り、続けると決めたら大きい容量に切り替えるのが素直な買い方だ。

値引き表示や定期購入の読み方は「初回500円」は、どこから違反になるのかに書いている。

3プライベートブランドと並べる。安いのはどちらか

同じL-テアニン200mgの機能性表示食品を、イオンもプライベートブランドで出している。

ネナイト(アサヒグループ食品)トップバリュ L-テアニン(イオン)
届出番号B306G345
機能性関与成分L-テアニン 200mgL-テアニン 200mg
1日摂取目安量4粒4粒
内容量360粒(90日分)80粒(20日分)
価格(税込)5,184円1,814円
1日あたり約58円約91円

関与成分も量も1日の粒数も同じで、1日あたりの価格はネナイトのほうが安い。プライベートブランドは安いという前提で棚を見ていると、ここは取り違える。理由は容量だ。トップバリュ側は20日分しかないので、1日単価が下がる買い方ができない。ネナイトの30日分(約68円)と比べても、まだトップバリュのほうが高い。

つまり【プライベートブランドだから安い】ではなく【大きい容量があるほうが安くなる】が効いている。買うときに見るのは、ブランドの性格ではなく1日あたりの数字ということになる。選び方の順番はサプリの選び方に整理している。

4ただし届出表示の文は、G345のほうが広い

価格だけで終わらせるとここを見落とす。トップバリュ(G345)の届出表示は全文でこうだ。

本品にはL-テアニンが含まれます。L-テアニンには、夜間の良質な睡眠(起床時の疲労感や眠気を軽減)をサポートすることが報告されています。また、L-テアニンには、一過性の作業にともなうストレスをやわらげることが報告されています。

睡眠に加えて【一過性の作業にともなうストレスをやわらげる】が入っている。ネナイト(B306)は睡眠のみだ。関与成分も量も同じなのに、表示できる範囲が違う。

これは商品の優劣ではなく制度の形だ。機能性表示食品は、企業が商品ごとに科学的根拠を添えて届け出る。だから同じ成分・同じ量でも、届出でどの機能まで書いたかは商品ごとに分かれる。逆に言えば、パッケージに書かれていない機能は「その商品では届け出ていない」だけで、成分に働きがないという意味ではない。成分ごとの届出と製品の対応は睡眠サプリの届出横断比較で横に並べている。

買う側の実務としては、こう順番をつけると迷わない。まず成分と量を揃える。次に自分が求める機能が届出表示に書かれているかを見る。最後に1日あたりの価格を比べる。この順番を逆にすると、安いものを買ったのに欲しい機能が書かれていない、という結果になる。

5よくある質問

【ネナイトは寝つきに効くのか】
B306の届出表示は「起床時の疲労感や眠気を軽減すること」までで、寝つきについては書かれていない。寝つきを重視するなら、その機能を届け出ている商品を探すほうが筋が通る。

【L-テアニンは何から取れる成分か】
主に茶葉に含まれるアミノ酸だ。緑茶のうま味の成分として知られている。

【1日4粒を分けて飲んでもいいのか】
1日摂取目安量は4粒なので、合計が4粒であれば問題は起きにくい。ただし製品の摂取方法の記載に従ってほしい。

【トップバリュのほうが届出の範囲が広いなら、そちらを買うべきか】
ストレスの機能も欲しいならG345、睡眠だけならネナイトのほうが1日単価は安い。求める機能で決めて、そのあと価格を見る順番になる。

【カフェインと一緒に取っても大丈夫か】
L-テアニンは茶葉由来の成分で、緑茶にはカフェインも含まれている。薬を飲んでいる場合は薬剤師に相談してほしい。

6薬剤師として付け加える注意

7誰に向いて、誰には向かないか

朝の目覚めが重い、起きても疲れが残るという状態で、L-テアニンを継続して試したい人には、ネナイトの90日分が1日あたりで最も軽い。逆に、寝つけないことが一番の悩みなら、この届出の範囲とはずれる。ストレスの機能も一緒に欲しい人は、届出表示にそれが書かれている商品を選ぶほうが確実だ。

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同じL-テアニン200mgを、他の成分と組み合わせて売っている会社もある。サントリーの快眠セサミンはセサミン類10mgとの2成分で、1日あたり約173円。ネナイト単体の約58円と比べると3倍近いが、その差で何が付いてくるのかはサントリーウエルネスの企業解剖で割った。

8この記事のポイント


【監修】まさ(現役で通販事業の顧問を務める薬剤師/薬機法管理者・景表法第1級)

【出典・確認日】

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