いびき・睡眠時無呼吸が気になる。薬剤師が受診の目安と切り分けを案内する
- いびきは疲れや飲酒でも出るが、「大きないびき+呼吸が止まる+日中の強い眠気」がそろうなら睡眠時無呼吸のサイン。
- 睡眠時無呼吸は高血圧などの生活習慣病とも関わるため、放置せず受診・検査を優先する。
- いびきや無呼吸を「治す」とうたえる機能性表示食品はない。サプリより先に、まず医療で確認する話。
1いびきには二つある
いびきは、寝ている間に空気の通り道が狭くなって音が鳴る現象です。お酒を飲んだ日や疲れた日だけ出る一時的なものと、ほぼ毎晩続く習慣的なものがあります。問題にしたいのは後者、とくに呼吸が止まっているように見えるいびきです。
2睡眠時無呼吸のサインと受診の目安(ここが最重要)
次のいくつかが当てはまるなら、睡眠時無呼吸の可能性を考えて受診したいところです。いびきが大きく毎晩続く、家族に「寝ている間に呼吸が止まっている」と言われた、朝すっきり起きられず日中に強い眠気がある、肥満や高血圧がある、朝の頭痛や夜間に何度も目が覚める——これらが重なるほど、疑いは強くなります。
睡眠時無呼吸は、単に眠りが浅くなるだけでなく、高血圧・心臓や血管の病気・糖尿病といった生活習慣病とも関わることが知られています。日中の強い眠気は、運転や仕事の事故にもつながりえます。だからこそ、様子を見るより先に、内科・睡眠外来・耳鼻科などで相談するのが安全です。検査は、自宅でできる簡易的なものから、より詳しく調べるものまであり、状態に応じて選ばれます。日中の眠気が主な悩みなら日中の強い眠気の入口、夜中に何度も目が覚めるなら夜中に目が覚める人の入口も合わせて見てください。
3生活でできること(受診と並行して)
受診と並行して、生活側でできることもあります。横向きで寝る、寝る前のお酒を控える(アルコールは気道の筋肉をゆるめていびきを悪化させます)、体重が増えているなら見直す、といった工夫は、いびきの程度に関わります。睡眠薬や一部の薬も気道の筋肉に影響することがあるので、服用中で気になる人は、自己判断でやめず主治医・薬剤師に相談してください。
4サプリ・グッズの位置づけ
「いびき対策」をうたうサプリやスプレー、グッズは市販されていますが、睡眠時無呼吸そのものを治す医療的な手段ではありません。また、当サイトが扱う睡眠サプリ(機能性表示食品)は「睡眠の質」に関する届出で、いびきや無呼吸を対象にしたものではありません。「飲めばいびきが治る」と読み替えないことが大切です。届出表示が何を言っているかは届出表示の読み方で確認できます。いびき・無呼吸は、サプリで様子を見るより、まず医療で確認する——この順番が、いちばんの近道になります。
- 一般的な医学情報:日本睡眠学会・日本呼吸器学会などの一般向け情報/各医薬品の添付文書(PMDA, https://www.pmda.go.jp/)
- 機能性表示食品の届出:消費者庁 届出情報検索(https://www.fld.caa.go.jp/caaks/cssc01/)