届出表示の読み方。「報告されています」が意味する本当のところ
- 届出表示は「語尾」「対象」「条件」の三点で読む。ここに製品の正直な範囲が出る。
- 「報告されています」は“断定していない”という制度のサイン。「効く」「治る」とは別物。
- 広告のキャッチが派手でも、届出表示の枠を超えた効果はうたえない。表示が答え合わせになる。
1なぜ届出表示を読めると強いか
サプリ選びで失敗する一番の原因は、広告のイメージで買ってしまうことだ。だが機能性表示食品には、企業が「ここまでは言ってよい」と国に届け出た一文がある。それが届出表示で、製品の正直な上限を示す。ここを読めれば、広告がその枠を超えて盛っていないか、自分で答え合わせができる。
読むコツは三つに分かれる。順に見ていく。
2一つめ:語尾を見る
機能性表示食品の届出表示は、ほぼ「〜が報告されています」「〜に役立つ機能があります」で止まる。これは制度の定型で、臨床でそう報告された、という意味だ。言い換えると、断定を避けている。
だから「報告されています」を「効きます」「治ります」と読み替えてはいけない。逆に、広告で「必ず眠れる」「不眠が治る」と書いてあれば、それは届出表示の語尾を超えている=薬機法に触れる表現だと分かる。語尾は、盛りを見抜く最初のフィルターになる。
3二つめ:対象を見る
次に、何に対する機能かを見る。「睡眠の質」なのか「中途覚醒」なのか「血圧が高めの方」なのか。同じ成分でも、製品により対象が違う。たとえばGABAは、製品によって睡眠・血圧・ストレスと対象が分かれる(詳しくはGABAの記事へ)。
ここを読まずに成分名だけで選ぶと、目的とずれた製品を手に取りやすい。対象が、自分の悩みと合っているかを確かめる。
4三つめ:条件を見る
最後に、対象者や前提の条件を見る。「血圧が高めの方に適しています」「加齢などによる睡眠の質の低下が気になる方に」といった一文だ。これは、誰にでも効くという話ではない、という制度上の絞り込みになる。
自分がその条件に当てはまるかを確かめると、過度な期待をせずに選べる。
5やってはいけない読み替え
届出表示を読むとき、避けたい誤読が二つある。ひとつ、対象を病気に広げること。「睡眠の質」を「不眠症が治る」と読まない。ふたつ、複数製品の表示を足し算しないこと。睡眠用とストレス用を重ねれば二倍効く、という話ではない。表示はあくまで、その製品単体の届け出た範囲だ。
6この記事のポイント
- 届出表示は「語尾・対象・条件」の三点で読む
- 「報告されています」は断定でなく、制度上のサイン
- 同じ成分でも対象が分かれる。成分名でなく対象で選ぶ
- 表示を病気に広げず、複数製品で足し算しない
- 消費者庁 機能性表示食品 届出情報検索(https://www.fld.caa.go.jp/caaks/cssc01/)