悩み別

生理前に眠れない・気分が沈む。薬剤師が月経前の不調と睡眠の関係を案内する

まず結論
  • 月経前になると眠りが浅くなる、気分が沈むという悩みは、周期に関係する体の変化として珍しくない。
  • この悩みには、月経周期が正常な女性を対象に届け出た成分がある。一般的な睡眠成分とは対象が違う。
  • 症状が強く生活に支障が出る場合は、月経前症候群(PMS)として婦人科に相談する選択肢も考えたい。

1「生理前だけ眠れない」は、体の変化として理解できる

月経周期の後半(黄体期)は、ホルモンの変化に伴って眠りが浅くなったり、気分が沈みやすくなったりすることが知られている。だから「生理前だけ調子が悪い」という自覚は、気のせいではなく体の変化として説明がつく。毎月のことだと諦めている人もいるが、この時期に対象を絞った成分を試す、あるいは症状が重ければ婦人科に相談するという選択肢がある。

2一般的な睡眠成分と、何が違うのか

これまで紹介してきたグリシンやGABAなどの成分は、性別や周期を問わない睡眠の質を対象にした届出だ。一方で、月経周期が正常な女性の月経前の気分の落ち込みと睡眠をあわせて対象にした届出を持つ成分もある(ラフマ由来ヒペロシド・イソクエルシトリンの判定)。これは対象がはっきり絞られている分、悩みが周期的なパターンと一致する人には狙いが合いやすい。

逆に、生理前かどうかに関係なく毎晩眠れない、という悩みが中心なら、対象が異なる成分のほうが合う(寝つきが悪い人へ)。

3選ぶときに確認したいこと

対象を絞った届出の成分を選ぶときも、他の成分と同じように届出表示を確認したい。「月経周期が正常な健常成人女性」という条件がついていることが多く、これは誰にでも当てはまる話ではないという制度上の線引きになる(届出表示の読み方)。また、GABAや鉄分など他の成分と複合されている製品も多いので、婦人科の薬(低用量ピルなど)を使っている人は、自己判断で足す前に薬剤師・医師に確認しておきたい。

4どんなときに受診・相談すべきか

月経前の気分の落ち込みや不眠が強く、仕事や生活に支障が出るほどであれば、月経前症候群(PMS)や月経前不快気分障害(PMDD)として婦人科で相談できる領域になる。食品での対処には限界があるので、症状が重い、毎月つらい思いをしている、という場合は、我慢せず医療機関を選択肢に入れてほしい。


【監修】薬剤師(運営者・薬機法管理者/景表法第1級)

【出典】