悩み別

夜中にトイレで目が覚める(夜間頻尿)。薬剤師が原因の切り分けを案内する

まず結論
  • 夜中のトイレで目が覚めるのは、まず水分・カフェイン・アルコールのとり方と、加齢による変化を疑う。
  • むくみ、尿の量が多い、糖尿病がある、男性で出にくさもある、といった場合は受診で背景を確認する。
  • 夜間頻尿そのものを「治す」とうたえる機能性表示食品はない。生活の見直しと、必要なら受診が先。

1夜間頻尿は、睡眠の悩みであり体のサインでもある

夜中に一度以上トイレで目が覚めることを、夜間頻尿といいます。眠りが途切れて熟睡感が減るという睡眠の悩みであると同時に、体からのサインであることもあります。だからこそ、原因を順に切り分けてから対処するのが近道です。

2まず疑う、水分・カフェイン・アルコールと加齢

夕方以降の水分やお茶・コーヒー、寝る前のお酒は、夜間の尿量を増やします。とくにアルコールとカフェインには利尿の働きがあり、寝酒は眠りも浅くします。まずは夕方以降の量とタイミングを見直すのが第一歩です。

加齢によっても、尿を濃くしてためる力が少しずつ変化し、夜間の尿が増えやすくなります。これは自然な範囲のこともありますが、生活の工夫で軽くなる人もいます。

3受診を考える目安(ここが最重要)

次のような場合は、生活の工夫だけで様子を見ず、受診で背景を確認したいところです。夜間の尿の回数が多く睡眠に支障が出ている、足のむくみがある、尿の量そのものが多い、のどが渇いて水をよく飲む、糖尿病や高血圧で通院している——これらは、腎臓・心臓・糖尿病・ホルモンなどが関わることがあり、内科での確認が向きます。

男性で、尿の出にくさや残尿感もある場合は、前立腺の肥大が関わることがあり、泌尿器科が向きます。前立腺の薬とサプリの関係は前立腺治療薬とGABAの飲み合わせにまとめています。いびきが強く日中も強い眠気がある場合は、睡眠時無呼吸が背景にあることもあり、これも受診の対象です。

4サプリの位置づけ

夜間頻尿そのものを対象にした機能性表示食品はありません。睡眠サプリは「睡眠の質」や「一時的なストレス」に関する届出で、トイレで目が覚める回数を減らすことをうたうものではない、という前提で見てください。「飲めば夜中に起きなくなる」と読み替えないことが、選ぶときの線になります。届出表示の読み方はこちらで確認できます。

トイレ以外の理由でも夜中に目が覚めるなら、夜中に目が覚める人の入口、明け方に目覚めてその後眠れないなら早朝覚醒の入口も合わせて見てください。


【監修】まさ(薬剤師・運営者/薬機法管理者/景表法第1級/コスメ薬機法管理者)

【出典】