朝すっきり起きられない。薬剤師が原因の切り分けと整え方を案内する
まず結論
- 朝起きられないのは、まず「睡眠時間の不足」と「夜型に傾いたリズム」を疑う。
- 起床時刻を一定にし、起きたらすぐ光を浴びる、が整え方の基本。
- 気分の落ち込みが続く、いくら寝ても起きられない、立ちくらみがひどい——こうした場合は受診を考える。
1まず疑う、睡眠不足とリズムのズレ
朝すっきり起きられない背景で多いのは、単純に睡眠時間が足りていないことと、就寝・起床が遅い夜型に傾いていることです。夜更かしが続くと体内時計が後ろにずれ、朝の決まった時刻に体が起きる準備をできていない状態になります。必要な睡眠時間の考え方は睡眠時間は何時間必要?にまとめています。
2整え方は「光」と「起床時刻」
リズムを整えるうえで効くのが、起床時刻を一定にすることと、起きたらすぐに光を浴びることです。カーテンを開ける、外に出る、明るい場所に移動する、といった行動で、体内時計に「朝が来た」と伝えられます。休日も起床時刻を大きくずらさないほうが、月曜の朝がつらくなりにくくなります。生活全体の底上げは睡眠の質を上げる方法を参考にしてください。
3眠りの質が低い可能性
睡眠時間はとれているのに起きられない場合、眠りの質が低い可能性があります。いびきや夜間の目覚めで睡眠が細切れになっていると、時間のわりに疲れが取れません。日中の強い眠気もあるなら、日中の強い眠気の入口で背景を確認できます。
4受診を考える目安
次のような場合は、生活の工夫だけで様子を見ず、相談を考えたいところです。気分の落ち込みや意欲の低下が一緒にあって朝がとくにつらい、いくら寝ても起きられず日常に支障が出ている、朝に立ちくらみや強い倦怠感がある(若い人では起立性調節障害が関わることもあります)——こうしたときは、内科や心療内科など、症状に応じた受診が向きます。早めの相談ほど、選べる手が増えます。
- 睡眠・生活リズムの一般情報:厚生労働省 健康づくりのための睡眠に関する一般向け情報/日本睡眠学会などの一般向け情報
- 医薬品・症状との関係:医薬品医療機器総合機構(PMDA)医薬品添付文書情報(https://www.pmda.go.jp/)