寝室環境と睡眠。薬剤師が光・温度・音・寝具の整え方を案内する
まず結論
- 同じ時間眠っても、寝室の環境で睡眠の質は変わる。基本は「暗く・静かで・やや涼しい」。
- お金をかけなくても、光と温度を整えるだけで変わる人は多い。まずそこから。
- 寝具は「合うかどうか」が大事で、高ければよいというものではない。
1光を減らす
眠りにいちばん影響するのが光です。寝室はできるだけ暗くし、街灯や朝日が気になるなら遮光カーテンやアイマスクが役立ちます。とくに就寝前のスマホ・パソコン・テレビの強い光は、脳を覚醒させて寝つきを妨げます。就寝の1時間ほど前から画面を控えるのが、環境づくりの第一歩です。
2温度と湿度
寝室の温度は、暑すぎず寒すぎず、やや涼しいと感じるくらいが眠りに向くとされます。人は眠るときに体の内部の温度が下がっていくため、暑い部屋はこの流れを妨げます。夏はエアコンを我慢しすぎない、冬は乾燥しすぎないよう湿度にも気を配る、といった調整が快適さにつながります。
3音を抑える
生活音や外の騒音が気になると、眠りが浅くなったり途中で目が覚めたりします。静かな環境が理想ですが、難しい場合は耳栓や、一定の環境音で気になる音を紛らわせる方法もあります。逆に、無音でないと眠れないほど神経質になりすぎないことも、ときには大切です。
4寝具は「合うか」で選ぶ
枕やマットレスは、高価なものが誰にでも合うわけではありません。枕は首の角度が自然に保てる高さか、マットレスは腰が沈み込みすぎず反りすぎないか、といった「自分の体に合うか」が判断の軸になります。朝起きたときの首や腰の状態は、寝具が合っているかのヒントになります。
5就寝前のルーティン
環境を整えたら、寝る前の流れを毎日同じにすると、体が「これから眠る」と覚えやすくなります。ぬるめのお湯に浸かって体を温めてから布団に入る、照明を落とす、といった一定の手順が入眠を助けます。生活全体の底上げは睡眠の質を上げる方法に、日中の運動は運動と睡眠にまとめています。寝つきそのものに時間がかかるなら寝つきが悪い人の入口も参考にしてください。
- 睡眠・生活環境の一般情報:厚生労働省 健康づくりのための睡眠に関する一般向け情報/日本睡眠学会などの一般向け情報